DIYで金属加工もできる!おすすめの道具や注意事項を詳しく解説

DIYを趣味にしている方は多くいらっしゃいます。とはいえ、そのような方の大半は木材を使うDIYのようです。実は、DIYでは金属加工も楽しめるのです。金属加工は少しハードルが高いと思われる方も多いようですが、金属加工用の道具をそろえ、正しい手順で作業すれば、DIYで金属加工も不可能ではありません。今回は、金属加工をDIYで行うときの用具や注意点などをやさしくご紹介します。

1. DIYで金属加工を行うときの基本作業

DIYで金属加工を行おうとするときに、マスターすると作業がスムーズに進行する基本作業があります。少しだけ難易度が上がる加工もありますが、何度か実施し、コツをつかめば作れるものが増えます。そうなると金属加工のDIYが楽しくなるでしょう。

1-1. 切断加工

DIYで金属を切断する場合は、金属専用ののこぎりを使用して切断します。材料をしっかりと固定して、安定感のある場所で安全に作業しましょう。材料が不安定な状態で作業を行うと、事故やケガのもとになります。また、のこぎりで金属を切断するときは大きな音が出ます。近所とのトラブルにならないよう、騒音対策も忘れず行うことが大切です。

1-2. 接着

金属同士を接着するときは、金属専用の接着剤を使用します。金属の材質によって接着剤の種類が変わってきます。加工する金属に合った接着剤を選びましょう。素材を確認して接着剤を選ぶことが重要です。

1-3. 穴あけ

金属に穴を開けるときは、電動ドリルがおすすめです。工業用のボール盤とバイス(万力)を使用して、材料をしっかりと固定して穴あけ作業を行いましょう。ドリルは穴を開ける材料に合ったものを使用し、機械油をさすことできれいに仕上がります。大きい穴を開けるときは、センターポンチを打って小さい穴を開けてから、少しずつ太いドリルを使い、穴を大きくしていきましょう。

1-4. 面取り

切断したり、穴を開けたりすると金属にはバリが出ます。バリを処理しないとケガをする恐れがあるため、やすりやバリ取り工具を使って、必ず面取りして取り除きましょう。電動グラインダーがあればきれいに仕上がります。ただし、グラインダーを使うときは手袋や袖が巻き込まれないように注意が必要です。

1-5. 仕上げ

金属は錆や腐食が起きやすいため、仕上げに塗装などを行うのがおすすめです。塗装することで、錆や腐食の防止効果が期待できます。また、塗装する面は、油分をきれいにふき取り、サンドペーパーなどで表面をきれいに仕上げてから塗装しましょう。 以上の5工程をマスターすれば、DIYの金属加工がスムーズに進行するようになり、楽しくなるでしょう。

2. DIYで金属加工するときにあると便利な道具

金属加工は、木材に比べると加工に手間取ります。それだけに、金属用の加工工具として、自分で所有しておくと、金属加工がスムーズに進行する工具類があるのです。主な工具を以下でご紹介します。

2-1. 電動ドリル

金属加工を行うときに必要なのが「電動ドリル」です。ネジやビスの打ち込みだけでなく、電動ドリルは硬い金属に穴も開けられるのです。さらに、ハイパワーの電動インパクトドライバーもあります。ネジ止めやビス止めがいっそう強固に締められるのです。また、アタッチメントを取り替えると、木材や金属の開けにも使えます。

2-2. ポンチ

「ポンチ」は、金属に穴を開けるときに、ドリルの刃先が滑らないように固定する道具です。ポンチで小さな穴を表面につけ、そこにドリルの刃先をセットしてから、穴開け作業を始めます。こうすることでドリルの穴あけ作業がスムーズに進行します。

2-3. ディスクグラインダー

ディスクグラインダーは、金属を削ったり、切断したりするときに使います。刃先が取り替えられるようになっていて、薄い切断用の刃を使えば、金属が切断可能です。研磨用の厚いディスクを使うと削ったり、磨いたりできるのです。ただし、金属を切断するほどのパワーがあるだけに、たいへん危険な工具で、使用中に火花が飛ぶこともあります。作業中は保護メガネの装着がおすすめです。

2-4. 切削油

金属に穴を開ける前に切削油を塗ることで、塗らない場合に比べて、穴が開きやすくなります。また切削油を使うことで、電動ドリルの刃も傷みにくくなり、切れ味も良くなるのです。ステンレスは硬度が高いため、ステンレスに穴を開ける場合は、ステンレス用の切削油を使うようにしましょう。

2-5. 軍手・革手袋

金属加工は熱処理もあり、バリが発生することも多く、素手で触ると火傷やケガをするケースもあります。そのために「軍手」は必須アイテムです。ただし、軍手で注意する点は、回転する工具に巻き込まれやすい特徴があることです。そのようなケースでは、革手袋をおすすめします。革手袋は回転する工具に巻き込まれる心配はなく、安心して回転工具が使用できます。

2-6. 石筆・ケガキ針

DIYで金属加工をする際には「石筆」と「ケガキ針」も用意しておきましょう。金属に印をつけたいときに役立ちます。石筆は金属に白い線や文字を書くことも可能です。ケガキ針は、先が尖った釘のような形状で、金属を浅く削って線などの印をつけるものです。石筆でどうしても上手く印がつかない場合は、ケガキ針を使用しましょう。

2-7. 金属専用接着剤

金属を接着させる際に「金属用接着剤」が必要です。溶接が必要なケースもありますが、溶接は初心者の方にはおすすめできません。そのかわり、最近は強力な接着剤が販売されているので、金属用接着剤で金属を強固に接着することも可能です。

3. DIYで金属加工するときの注意点

DIYで金属を加工するときに注意すべき点があります。趣味として作業している方は楽しいかもしれませんが、周囲は、必ずしもそうではありません。以下の項目に対してケアが必要です。

  • 作業スペースは十分にとりましょう
  • 十分な騒音対策を行いましょう
  • 必要な工具はそろえましょう
  • 粉塵対策も完璧にしておきましょう
  • 安全作業ができる安全用品もそろえておきましょう

4. まとめ

金属加工はDIYでもできます。ただし、木材加工に比べて、金属加工は作業がハードになるケースも多く、使用する工具をそろえることが大切です。最適な工具をそろえて、正しい手順で作業すれば、確実に金属加工はできるのです。 「有限会社岩井鐵工所」は、富山県黒部市にある鉄工所で、昭和43年(1968年)5月に創立以来、皆様にご愛顧いただき今日までやってこられました。当社は、金型部品の旋盤加工を中心に、その他の金属加工も幅広く承っております。旋盤加工をはじめ、さまざまな金属加工のご用命やご相談・お見積り・発注依頼は、当社へお気軽にご連絡ください。