金属加工にはどのような種類がある？個人で持ち込みのメリットを解説

金属は機械を作る上で、プラスチックと同様に最も使用される素材です。多くの機械部品は、金属を加工して作られています。金属加工にはどのような種類があるのか知らない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、金属加工の種類についてご紹介します。個人で金属加工する方法や持ち込みのメリットも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 金属加工の種類

金属加工の種類についてご紹介します。

1-1. 機械加工

機械加工は金属の形を変える加工で最もメジャーな方法です。さまざまな工作機械や切削工具を用いて加工することから、機械加工と呼ばれています。機械加工は、人の手では難しい複雑な加工や高精度な加工をできる点が特徴です。旋盤やフライス盤などの刃物を用いた加工は、切削加工といいます。砥石を用いて加工物を削る方法は研削加工です。

1-2. 熱処理加工

熱処理加工は、金属の性質を変える加工でメジャー方法です。熱処理加工の中には、さまざまな種類があります。ポピュラーなのは、焼入れや焼き戻しです。焼入れや焼き戻しでは、金属を高温に熱してから水に浸し、金属をより頑丈に仕上げます。他にも熱処理加工には、さまざまな種類があります。共通していることは、金属組織を変えて、より製品に適した性質の金属づくりを目的としている点です。

1-3. 表面処理

表面処理とは、金属の表面にのみ処理を施す方法です。表面を処理する方法は、さまざまな種類があります。共通点は、表面の性質を変えたり、耐久性を上げたりするために用いられることです。

2. 個人で金属加工する方法

金属をDIYで加工することも不可能ではありません。ここからは、個人で金属加工する方法をご紹介します。

2-1. 切断加工

まずは、切断加工を行います。一般的に金属を切断する際は、旋盤や高速切断機などの電動工具を使用します。DIYの場合は、金属専用ののこぎりを用意しましょう。作業時は、材料をしっかり固定するのがポイントです。材料が不安定な状態だと、思わぬ事故やけがにつながる可能性があります。木材をのこぎりでカットする場合に比べて、金属切断時は大きな音が出るので注意しましょう。また、金属は加工直後、高温になっている可能性があるため、やけどなどにも注意が必要です。

2-2. 接着

金属同士の接着は、金属専用の接着剤を使用します。金属の材質によって接着剤が異なるため、素材を確認することが重要です。ホームセンターには、金属専用のエポキシ樹脂系接着剤などが販売されています。衝撃の多い場所の場合、溶接が必要かもしれません。

2-3. 穴あけ

金属に穴あけをする場合、ドリルを使うのが一般的です。工業用のボール盤とバイスがあると、材料を固定できるため作業性が向上します。DIYでやる場合は電動ドリルを使用しましょう。ドリルは加工する材料に合わせたものを使用します。穴をあけるときも、金属が高温になる可能性があるため、注意が必要です。 大きい穴をあける場合は、いきなり太いサイズのドリルは使わず、はじめにセンターポンチを打って小さい穴をあけます。その後少しずつ穴を大きくしていきましょう。機械油をさすときれいに仕上がります。また、ドリルの刃は回転しているため、軍手をしたまま作業すると危険です。たとえば、材料が回転方向に引っ張られたり、ドリルの刃に軍手が巻き付いたりする可能性もあります。大けがにつながるかもしれないため、注意が必要です。

2-4. 面取りをする

金属を切断、穴あけすると、必ずバリが出ます。バリをそのままにすると、指を引っかけて、けがをするかもしれません。そのため、必ずバリ取りや面取りを行いましょう。ホームセンターでバリ取り工具やヤスリの入手が可能です。また、グラインダーを使うときれいな仕上がりになります。グラインダーを使う際も巻き込まれないよう、注意が必要です。

2-5. 仕上げ

仕上げに塗装をしましょう。塗装は錆や腐食の防止に効果的です。塗装する面はよく脱脂し、サンドペーパーで表面をきれいにすると塗装もきれいに仕上がります。

3. 金属加工を持ち込みで依頼するメリット・デメリット

金属加工を持ち込みで依頼するメリットは、すべての加工業者にアプローチできることです。また、故人での持ち込みであれば、図面がなくても対応してもらえる可能性もあります。直接取引のため、コストが比較的安いこともメリットといえるでしょう。一方デメリットは、マッチする加工業者を探すのに時間や手間がかかることです。また、相見積りを依頼する場合、同じ話を複数業者にしなければなりません。

4. まとめ