産業機械部品の加工の範囲は?工作機械との違いについて解説

産業機械は、工場や事業所に使われている機械全般を指します。産業機械部品には、さまざまな種類があります。どのような加工をするのか分からない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、産業機械部品の加工についてご紹介します。産業機械と工作機械の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 産業機械部品

産業機械は、あらゆる工場・作業現場で活躍している機械です。人の作業を補助したり、代わりに行ったりなど、私たちの生活がより便利で快適になるようサポートする役割を担っています。つまり、産業用のロボットともいえるでしょう。産業機械には、固定されているものもあれば、自力で移動可能なものもあります。産業機械は用途によって分類されています。工作機械は製品や部品の加工が目的です。 農業機械は農作業で使用されるものです。建設機械は、建設現場で使用されます。そして産業機械には、さまざま部品が使用されています。油圧・真空機器の部品はコンプレッサーや各種ポンプ、送風機です。精密・計装機器の部品は、流量計やメータ類、各種制御装置などがあります。金属加工機械は、各種工作機械には、さまざまな工具や研磨剤が必要です。

2. 産業機械部品の加工

産業機械部品の加工とは、研削・切削を行い、所定の形状に加工することです。加工の手順は、発想や設計段階から始め、組立図や部品図の製図をします。製図した部品図に基づき、機械加工を行う流れです。最後に完成した部品を組み立てます。産業機械部品の加工で最も重要なのは加工手順です。加工手順は、部品の形状や材質によって異なります。 さらに、要求されている加工精度によっても異なります。不要な箇所に微細な加工を行わなければ、作業にかかる時間が少なくなり、コストダウンに繋がるでしょう。産業機械の対象範囲は非常に広く、機械や製品を加工する機械と位置づけられます。加工の対象範囲が広い分、産業機械は加工の複雑性が増すでしょう。たとえば製造装置の、モーターやポンプといった内部部品や、それを覆う外装や配管、真空ポンプなどで構成されています。部品の製造を行うためにはノウハウが必要です。産業機械を利用する人もそれぞれの部品や機械の動作を理解しなければなりません。第一線で活躍するには、知識や技術の習得が不可欠です。 また、金属加工は、機械的強度が高いというメリットがあります。金属は樹脂に比べて熱処理に強いため、強度が求められる場所においては、金属が選択されることも多いでしょう。必要に応じて熱処理を加えることで、強度や靭性を持たせることが可能です。

3. 産業機械と工作機械の違い

産業機械と工作機械の違いについてご紹介します。

3-1. 産業機械

産業機械は、工場や事業所内に据え付けられる機械装置です。産業機械は、自動化された工程を受け持つ機械でもあります。たとえば、自動車工場では、多くの産業機械が活躍中です。産業機械には、車両の形をしている産業車両もあります。日本産業機械工業会は、化学機械やボイラ・原動機、環境装置、動力伝導装置なども産業機械であると定義しています。産業機械は、機械全般を指すことも覚えておきましょう。

3-2. 工作機械

一方で工作機械は、主に材料を削ったり、穴を開けたりするなどの除去加工に用いられる機械です。身近な製品の形や中の金属部品の加工を目的としています。1枚の金属板を使って、抜き打ちをするような加工も当てはまります。木工機という機械も、工作機械といえるでしょう。日本製の工作機械は、長く使えるのが特徴です。工作機械を使用している加工業者は、多少の不具合が発生した場合でも、その場しのぎで長年機器を使っていることが多いでしょう。 長期間同じ機器を使う理由は、長引く不況で先行きが不透明なことです。先が見えず、設備投資を行う意欲が低下していることも理由となっています。工作機械の分野は、このような局面にあることを覚えておきましょう。産業機械は、ロボットのように複数の加工を自動で行うことが可能です。一方で工作機械は、単純なつくりの部品を精度よく仕上げるための、専門的な機械というイメージです。

4. まとめ

今回は、産業機械部品の加工についてご紹介しました。産業機械には、さまざまな種類があります。自動車や輸送機器、産業用機器、宇宙開発など、多くの業界で活躍中です。メーカーによっても産業機械や工作機械の内容が異なる場合もあります。
富山県黒部市にあります「有限会社岩井鐵工所」では、丸物と言われる産業機械部品や、金型部品の旋盤加工などの金属加工を幅広く承っています。金属加工は精度や品質の高さが重要です。多種多様な製品の開発において、正確な金属加工技術が欠かせません。弊社では、高い技術力を有し、お客様のニーズに合った金属加工を実現いたします。製品の設計から検査まで一貫した体制を整え、最新の機器や技術を導入することで、高品質かつ高精度な製品の提供を目指しています。金属加工に関するご依頼は、お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。